大阪から移住してきた頃、吉野の何もかもがめずらしくてあちこち探検に出かけました。
その中で出会ったものの一つが葛菓子。吉野葛を用いてつくられた打ち菓子は吉野山のポピュラーなお土産の一つになっていて、カタチも吉野らしく様々な桜の意匠が中心です。
お味は、葛粉を固めているお菓子なんだから・・・とイメージしていたのとは違って意外と粉っぽくなく、噛んだときのコリっとした歯応えとその後クシュクシュッと滑らかにほどけてゆくような舌触りとともに、くせのない優しい風味とほのかな甘さが、刺激の強い今風の味に慣れた感性には新鮮でした。
中でも、勝手神社のほど近くにある横矢芳泉堂さんは、四季折々の吉野らしい風物を葛菓子のデザインに取り入れられていて、さらに一つ一つがやや小振りでとても可愛らしいのです。初めてお店に伺ったのは初夏の頃だったので、小さな詰め合わせの箱の中は「桜」とともに「鮎」「新緑のモミジ」「観世水」・・・と涼しげなカタチが並んでいて超lovely!!
それ以来、この葛菓子の詰め合わせの小箱は自分で楽しむだけでなく、ちょっとしたプレゼントとして様々な場面で重宝しています。
先日久しぶりに伺ったらこんなニューフェイスが・・・・。
雪うさぎクンかな?お皿の上でポーズをとっていただきました。