お歯黒とんぼ

夏、初めて庭先にやって来ました。涼しそうな葉に止まり
そして、羽根を左右に大きく開いたり、閉じたりとそのリズムが
実にゆったりと感じます。黒い羽根に目が止まりますが細長い銅の
瑠璃色にも魅力があります。年ごとに見かける数が減りつつあります
が育つ環境が保たれることを願わずにはいられません。

梅雨入りニ・三日前、川辺で珍しく一匹の蛍を見かけました。折しも雨上がりの道路脇の草むらに多数の蛍袋を発見。その花の姿は実に清々しいです。ちなみに蛍袋の名前はこの花に子どもが蛍を入れて遊んだことに由来があります。素敵な名前です。


初夏

山並みを縫って流れる吉野川、深い緑を映しています。
河原で遊ぶ親子連れ。緑の谷間を爽やかな風が吹き抜けて
ゆきます。

貝母(ばいも)ゆり

以前、近くの神社で地元中学茶道部の茶会があり、茶花が貝母ゆりだったのを
思い出します。丁度、3月末でした。この貝母ゆり、知人からの株分けでもう
12・3年、毎年、株が大きくなっています。地味ながら下向きの控えめな花に
何とも興味を覚えます。

甌穴(ポットホール)

大台ケ原を源とし北に流れる吉野川、我が在所で大きく西に変え紀州に流れ下ります。そんな特異な場所の川岸に見られる甌穴。幅は2m程、かっては今より遥かに水量があり、しかも急流だったことを物語っています。甌穴内で渦巻く石の激しさ、そしてどのくらいの歳月が流れているのでしょうか。そんな岩際に猫柳がひっそり春の到来を告げています。

金柑

近所の方からご親切に畑の金柑を採っていいよとのおはなし。金柑の好きなことを知ってのこと。早速、頂きに、そして甘露煮に。その色の鮮やかさ、福よかな味わいはこの時期ならではの食卓の愉しみです。

タヌキ

30年余り前に求めた信楽のタヌキ、転居もありましたが
欠けもせず無事で日々眺めています。正月を迎えるにあたり
傍らに生えている南天を添えてみるとなんと華やかなこと、
タヌキ君、とても喜んでいるようで嬉しくなりました。

落葉

川岸に欅、櫟の林があり、その落ち葉が川原一面に広がります。
ク、サクと踏みしめながら散歩するのは、この時期ならではの楽しみです。